鳶(とび)とカラス

瑛利奈の山手タロット館の窓から、すぐ隣りにある中央大学の木立が見えます。数年前にかなりの木々が伐採されてしまい、今では大きなヒマラヤスギが一本そびえています。ここは格好のカラスのお休み場所とみえて(あるいは、カラスの巣があるのかもしれません)、よくこの木のてっぺんに止まっています。

あるとき、窓の外を大きな鳥が滑降していったような影を感じたので、外に目をやると、一羽の鳶(トビ)が空中を舞っていました。鳶(トビ)はヒマラヤスギのてっぺんに止まっているカラスを見つけたかと思うとすぐ、そのカラスを追い落としにかかりました。カラスの方も負けていません。木から飛び立つと鳶と向かい合い、二羽の鳥が空中戦…という状況になりました。私はあまりに面白い情景なので、誰かに教えたくなって家族を呼ぶため、その場を離れてしまったのですが…。戻って見ると、すでに空中戦は決着が付いてしまったようで、鳥たちの姿は見えなくなっていました。

瑛利奈

 

 

.

日食と石原氏の天王星

先月、2月は11日に半影月食があり、その後、26日は日食でした。とはいっても日食を観測できたのは南大西洋や南アメリカなど、地球の裏側での出来事でしたが…。

しかしこの間、13日に北朝鮮のキム・ジョンナム(金正男)氏が暗殺されたり、日本では森友学園問題でメディアが持ちきりになったりと、不可解な事件が多発しました。これらについて私はよく瑛利奈の”This week”で触れていますが。3月6日更新の「瑛利奈の”This Week」の冒頭に私は今週は「世の中の動きが徐々に落ちついていく暗示」と書きました。そして8日(水)~9日(木)は大波乱を含みながら「このところ山積していた疑問や難問に答えを出さざるを得ない状況を作るでしょう」、そして「10日(金)前9時31分、グランドクロスの一角と作っていた火星が牡牛座へ抜けます。この日の月は獅子座の第三デークと、いいポジションにあり、星の配置はこれをもって安定の方向に動いていくことになります」と、書いたのでした。昨日10日(金)はまさにそのような日になりましたね。

10日(金)のニュースではキム・ジョンナム(金正男)氏の暗殺はマレーシア警察が遺体を「キム・ジョンナム(金正男)氏と最終確認したとのこと。森友学園問題の方は籠池理事長が認可の申請を取り下げました。さらに韓国では現役の朴槿恵大統領が罷免されるという全体未聞の流れとなりました。10日(金)は午前9時31分、火星が牡牛座へ抜け、木星、天王星、冥王星、が形成するT字スクエアを刺戟しなくなったことに加えて、獅子座の月が土星、金星、天王星とワイドなグランドトラインを作り、同時に木星、天王星のオポジション(180°)を調停する位置へ入ったためと思われます。予想以上に世の中が改まり、一歩前進した実感を感じる一日でした。

このところ日本を騒がせていることのひとつとして、築地市場豊洲移転問題があります。これに関しても昨日10日(金)は小池都知事の会見があり、百条委員会で石原元都知事と「巌流島の対決」などと揶揄しつつ、追求する姿勢を見せていました。この、小池百合子氏と石原慎太郎氏の相性もホロスコープを作成してみると、「宿命の対決」のお手本のような「よくもまあ、ここまで!」と驚くような互いに否定し合う関係になっています。この件はいつか詳しく解説したいと思いますが、私の印象では世の野次馬が期待するほど石原氏が劣勢になるとはいいがたいですね。

ただ、ひとつ驚いたことがあります。石原元都知事は1932年9月30日生まれですが、私が保存しているホロスコープでは出生時刻が午前4時12分になっており、太陽が天秤座、天王星が牡羊座でした。話が前後しますが、2月26日(日)の日食が怖いところは…その翌日、トランジット(通過惑星)の火星が天王星と合(0°)を形成することです。そもそもこの天王星(牡羊座)は天秤座の木星、山羊座の冥王星とT字スクエアになっています。これらの星は動きが遅いため、一T字スクエアを作ると、その傾向は長く続いてしまうのです。そこへもってきて27日(月)には火星がピッタリと天王星の上に乗ってきて、合(0°)を形成します。私は石原慎太郎氏にこの日食と、火星天王星合のチャートがどのような影響を与えているか?多分、どこか絡みがあるのではないか?と思い、石原氏のチャートの外側に火星天王星合のチャートを二重円で出してみました。これがまさに本当にビックリするものでした!なんと!石原慎太郎氏のネータル(出生時)の天王星が「牡羊座の22°0′」、そして、27日の火星天王星合のチャートの度数がまったく同じ「牡羊座の22°0′」だったのです!

火星は公転周期約2年ですから、二年に一回はその人の天王星に合(0°)を作ってくるのですが、天王星は公転周期78年という太陽系の中では公転周期の長い外側の惑星です。なんと、これが合になっているとは!非常に驚きではありますが、考えてみれば、石原氏世代のお年の方はみなさんほぼこのあたりに天王星を持っていらっしゃるので、同世代の人達にとってはさほど珍しいことではないのでしょうが、この度数の正確さに私は驚いてしまいました。これが石原氏にとって何を意味するのか?天王星は改革、そして独立の惑星です。これは私の推測ですが、石原氏は自分のチャートの天王星にトランジットの天王星が一周して合(0°)を形成することによって、多分、新たなステージへ旅立つのでしょう。今までは世俗的な野心や功名心にまみれていた人生が新たに視点を変えて、もっと上にあるものが見えてくるのでしょうね。もう少し卑俗な見方をすれば、天王星は反抗期を表すのですが、スクエアから数えて第一反抗期、次が第二反抗期、そして、現在は第四反抗期という人生への最後の反抗期を迎えているのかもしれません。

瑛利奈

 

初詣に行きました。ナイターで

三日はどうしても初詣に行きたいと思っていたのですが、ぐずぐずしていたら夕方になってしまいました。初詣など、神社に参拝するのは早い時間帯、特に午前中がいいといわれているようなので、「明日にしようか?」と躊躇いましたが。思い切って神社に電話で問い合わせてみました。そうしたら「午後7時までやっています」とのこと。そこで初めてナイターの初詣というものに挑戦してみました。この季節、日が短いので、すでに夜はとっぷりと暮れていましたが、参道には出店もでており、かなり人通りもあるようです。鳥居をくぐってみると、昼間のような混雑はないですが、怖くない程度に参拝する方々が来ていました。はぁ!夜の神社もいいものですね。私は占星学をやる身なので、今日のように空から月と金星に見守られながらお参りするのはひとしお清浄な気分にひたれます。「常識を破ってみるのもいいな!」と感じたひとときでした。

瑛利奈

hatsumode2017

2017年、夜明けはこれから

いつも瑛利奈の山手タロット館をご覧になって頂いているみなさま、2017年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年、21017年はまだ太陽は顔を出さず、横浜の日の出の時刻はAM6:47のようですが…。実は、この写真は昨年12月29日に占いが終わったあとに「瑛利奈の山手タロット館」の窓から撮影したものです。よく見たら闇の中、いちばん左手に富士山が写っていました。これから三が日はお休みさせて頂いて、初鑑定は1月5日(木)となります。

yamate_yakei_s
画像をクリックすると大きなサイズで御覧になれます

瑛利奈

 

海王星の動きと地震

先週のsuper_moon1611「瑛利奈の “This week” 」に私は—11月も4週目にさしかかる今週…(21日(月)は無難に過ぎそうですが)22日(火)、午前6時19分に太陽が射手座へ入ります。(中略)太陽が従えている水星、金星がかなり危ないポジションを取っているのです」と書きましたが…。ちょうど太陽が射手座へ入る少し前に福島県沖でマグニチュード7.4という大きな地震が起きてしまいましたね。神奈川県のこちらでさえ、かなり大きな横揺れを感じました。

実は「瑛利奈の “This week” 」11/14~11/20の【海王星が隠していた闇の淵とは?】を書くときにどう表現すべきか非常に迷う不穏な星の動きがあったのです。私は末尾の方に「もうひとつ、実は…これが一番気になるイベントなのですが、20日(日)午前9時45分、今年の6月14日以来、逆行していた海王星が順行に向きを変えます」そして、「海王星がこの5ヶ月間に溜め続けてきた『たるんだもの』や『ダークなもの』がふるい落とされていくことになるでしょう。これは自然界の地殻変動などにもいえることです」と書いたのですが、まさにこの言葉通り、ずっと溜め続けてきた海底のひずみがパチンとはじけてしまったのでした。この福島県沖地震はまだ余震が起きる可能性があるらしいですが、気象庁によると、「22日の地震よりも大きいことはない」そうで、私はほっと胸をなで下ろしています。

今週はその後観測史上初という東京の積雪もあり、射手座の太陽の時期は波乱の幕開けとなりました。しかし株価は近来稀な高値をつけて、こちらの方は25日(金)の金星、冥王星と木星のスクエア(90°)が天井を意味しないことを祈るばかりです。射手座の太陽は行方はまだまだ波乱を残しているようで油断できませんが、一年でいちばん日の短い日(冬至)までもう一ヶ月はないと思いながら、夜明けの遅い今の季節を過ごしていこうと思います。みなさまも風邪などひかないよう、気をつけてください。

瑛利奈

tsunami161122

 

 

 

 

 

 

瑛利奈の山手タロット館 瑛利奈の “This week” 瑛利奈の占星術チャートハウス

トランプ氏は本気だと思う

昨日、私は ヒラリー or トランプ でトランプ氏は「結構好感が持てるホロスコープです」と書きましたが、最後に大統領選の行方に関して、トランプ氏の方はというと、「来年の夏くらいから楽しい日々が始まるだろう」と出ています。これは何を意味するのか?」と書いたのですが…。「これは何を意味するのか?」—これは「大統領選勝利」を意味したのですね!驚きました!やはり星は初心に返ってストレートに読むべきだと、ホロスコープが語るものの大きさと正確さに改めて感動したのでした。

トランプさんの出生時刻に関しては午前9時51分と午前10時54分と二説あるようですが、後者の方が最近は優勢なようで、金銭のハウスに幸運の星、木星が入っていたりと、説得力がありますね。そして、前述のように来年の6月末頃からトランプ氏に「楽しい日々が訪れるだろう」と出ています。この「楽しい日々」という言い回しは私が考えたもので、一般的には「幸運期」といわれる時期です。最近の政治家では安倍晋三総理が総理大臣に就任したときも「一生でいちばんの幸運期」でした。みなさんは大統領や総理大臣になる人はみんな幸運期だから選ばれるのだとお思いかもしれませんが、案外そうでもないのです。苦しむためや非難されるであろうためなど重責を背負ってトップの地位に就くケースが少なくありません。安倍総理は自ら進んで、喜んで総理大臣になっただけあって、長期政権となり、安定と評価を得ています。

ここから考えると、トランプ氏の大統領としての任務は彼が「満足するほどに楽しく、幸運に遂行されて行くであろう」と推測されます。また、トランプ氏のプログレス(進行座相)では今年の8月からいよいよ太陽が乙女座の領域まで進んできて、乙女座のテーマ「職務のために尽くすこと」を「励行しよう!」という新たな決意が看てとれます。ここから考えると、多分…トランプ氏は本気なんだと思います。昨日は日本株が一時千円以上下落しましたが、その後、ニューヨーク市場では上がったようで、少なくともアメリカの経済界では歓迎しているのでしょう。

しかし、今回の大統領選は世界のメディアの予想が大きく外れて、ニューヨークの「DAILY NEWS」などはホワイトハウスを「HOUSE OF HORRORS」などと揶揄していますが、国民の半分の人(くらいらしいですが)が投票した大統領をこのように表現するのは少し失礼すぎるのではないでしょうか?また、最近のジャーナリズムはブレグジットの予測なども同様で、予想が大きく外れることが多いようです。外れるだけならまだいいのですが、現実を受け入れられない状況にも見えます。ジャーナリズムが権威化して見方がかなり現実とかけ離れてきている現象が加速しているような気がします。私達のような極東に生活する人間にとっては情報だけが頼りですから、偏向した報道によって虚像を見せられたらかないませんね。幸い、私は生のトランプ氏の内部を垣間見られる占星学というツールを持っていますから、まだ独自の視点を失わずにいることはできますが。これからも当分トランプショックが抜けない、今後の世界をまた静観していこうと思います。

瑛利奈

瑛利奈の山手タロット館 瑛利奈の占星術チャートハウス

trump_victory

ヒラリー or トランプ

いよいよ11月8日(火)、日本時間では明日、アメリカの大統領選です。なんとなく世界はトランプ氏が大統領になることを怖れていますが…。そこでヒラリー・クリントンとドナルド・トランプのホロスコープを比べてみました。さすが占星学の本場、アメリカの大統領選だけあって、両候補の出生時刻まで特定されていますね。

先日のテレビ討論会でトランプ候補がクリントン候補のことを「nasty woman(イヤな女だ)」と言っていましたが、ここで笑っては誠に失礼なのですが、ホロスコープを目の前にして「まったくその通り!」と、トランプ氏の言葉に大賛成してしまいました。クリントンさんは観れば観るほど、何を考えているのかわからない戦略家という感じです。その上、獅子座に並んだ火星、冥王星、土星が不気味です。火星はまだいいんですが、特に土星が金星、水星、ASC、そしてノードを含めてスクエアと、いかにも腹黒そうですね。

それに反して、トランプ氏はやんちゃ坊主といった感じの正直で、楽観的で、結構好感が持てるホロスコープです。太陽が天王星と合(0°)で月とオポジション(180°)のところはさすがクレイジーといわれる面目躍如です。ただ、「いままで太陽がクレイジーな革命の星、天王星と合(0°)の一国の頭首などいたかな?」と、クリントン氏が「あなたは大統領にふさわしくない!」と非難しただけあるなぁ、と、こちらもあまりに星の通りなので、笑ってしまいそうです。

あと、24時間あまりで勝敗が分かると思いますが、未来はどうなるのか?二人のチャートを読んでみたくなります。クリントン氏はメール問題はFBIが「訴追せず」ということになったようですが、やはり何か彼女の「裏切り」は存在していたのかな?と思わせるようなフシがありますね。そして、この問題は来年まで尾を引くだろうと…。トランプ氏の方はというと、「来年の夏くらいから楽しい日々が始まるだろう」と出ています。これは何を意味するのか?結局どちらもあまり推したくないと思いつつ、もう少し早くホロスコープを観ていれば、トランプ氏への見方が変わったかもしれないな、などと思っている次第です。

瑛利奈

瑛利奈の山手タロット館  瑛利奈の占星術チャートハウス

hilary_trumpl

福山ロスの次は愛ちゃん?!

aihung-chiehまだまだ日食、月食に拘りますが…。昨年も9月に日食があり、2015年9月28日は皆既月食でした。それについての記事はこちらです。

前の月食は…福山ロスの日だった

福山雅治さんはこれから赤ちゃんがお生まれになるそうで、奥様とは上手くいっているようです。しかし、最近は事件や事故のニュースがイマイチ目立つような気がします。…と、思っている矢先、今年の日食の日、9月1日には卓球の福原愛選手が台湾の江宏傑選手と「入籍」したとのこと。日本国民みんなが愛ちゃんを応援しているのに、「何て日に!」と、ぴったり日食と重なる入籍のタイミングに私は少なからずショックを感じました。そもそもトップ選手同士の結婚である上に国際結婚ですから、かなり難易度は高いのに、と老婆心ながら私はヤキモキ…。その上、入籍の二日前になる8月30日から契約事や入籍には避けたい水星逆行の期間が始まっていました。

ただ、江宏傑選手のホロスコープを作成してみると、太陽は魚座ながらも地象で真面目さと堅実さが際立つ素晴らしい星でした。これなら仮に彼が卓球選手を引退しても、どんな世界でも大成することが確約されているようなチャートです。その上、愛ちゃんとはとても相性が良いようです。これはかなり心強い情報ではあるのですが…。

また、オリンピック後ということもあって、今年の9月に結婚された選手は多いようで、男子卓球の吉村真晴選手も愛ちゃんと同じ9月1日に入籍されたようです。9月23日には水泳の松田丈志選手も入籍…。私の老婆心はさらに拡大していきますね。

9月23日といえば、女優の藤原紀香さんと歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが京都の上賀茂神社で結婚式を挙げています。こちらも9月17日が月食でしたから、やはり心配な日取りですが…。私は「そうか!入籍は違う日なのか!」と気がついて、お二人の入籍の日を調べてみると…。なんと!今年の3月30日とのこと。2016年は3月9日にも日食があり、3月23日が半影月食。多少日にちはずれていますが、次の新月の前なので、日食~月食のサイクルには入ります。う~ん、こちらも…。

その後瑛利奈の “This week”にも書いた通り「10月1日(土)午前9時10分は新月…。これで9月1日から始まった日食~月食の月のサイクルが終わり」となりました。いよいよ秋たけなわ。結婚式や入籍を予定されている方も多いと思いますが、日食~月食も終わり、これからは心配することなく、イベントを謳歌してください。

瑛利奈

 

今日(9月17日)は半影月食

lunar_eclipse今日、9月17日は月食でした。正確には半影月食でしたが、月がいちばん欠けて見える時刻は午前3時54分。しかし、その時間、私のいる横浜の空は雲で覆われていたみたいです。左の写真は月が欠け始めた午前2時頃のものです。

今回は半影月食の上、下の図のように日本列島は食の中心から外れているので、肉眼では殆ど気付かないくらいのものだったようです。

ただ、月食も日食と同様、月が覆い隠されてしまう現象ですから、占星学的にはあまり歓迎すべきものではないのです…。ただ、私に限ってはもともとアマノジャクな性格のせいか?9月1日の日食から始まっていつもより活発に活動したくなったりと、少々困っています。しかし、日食、月食は不吉とはいいながら、新しい視点から自分を見つめ直すにはいいのかもしれません。また、「『食』は不吉」とはいえ、一般的な星の動きほど即効性はないものです。数ヶ月経って、その問題が流れてから、「そういえばあの時は日食の時期だったな…」と気がついたりすることがあったりする…こんな感じです。

最近は東京都の築地市場移転問題がマスコミで話題になっていますが、床下や地下水に関心が集まるなど、魚座の月が起こすこの月食とテーマがかなり似ていますね。前述のように日食~月食そして月の新月までの期間に提示された問題は有耶無耶のうちに幕が引かれるのが通例ですが、この問題もそのような結末に終わってしまうのでしょうか?芸能人や議員のスキャンダルなどと違ってこの問題は最後までキチッと見届けて、詰めてもらいたいものです。

path-20160917

瑛利奈

9月1日の金環食とアンタレス

SE2016Sep01A9月は日食とともにスタートしました。猛威を振るった台風もまずは過ぎ去って、心なしか秋の空気が訪れたようですが…。すでに昨日になりましたが、9月1日午後6時8分、アフリカ~マダガスカル~南太平洋で日食、今回は金環食が観られました。左の図がそれぞれの時間帯に月が地球へ落とした影です。黒い部分がちょうど日食だったワケです。いつも書くことですが、日食は占星学的には不吉な暗示なので、仕事柄、ついついこの日食が落とす影が私達にどんな影響を及ぼすのか?が気になってしまいます。

日本で日食が中心部にさしかかる(目で見ることはできませんが)日本時間18:08のチャートがどんなものか?ホロスコープを作ってみました(下に参照)。乙女座9°の太陽。月は向かい側にある海王星とオポジション(180°)、ホロスコープの頂点にある火星、土星とスクエア(90°)で、T字スクエアを作っています。テンションがギリギリに締め上げられたような緊張感に満ちた形をしていますね。また、目に付いてしまったのですが、MC付近にいる土星の度数です。射手座の10°04′でフィックスドスター(恒星)アンタレスと非常にタイトに合(0°)になっています!アンタレスというのは古代ペルシャのロイヤルスターのひとつで、ちょうど蠍座の心臓にあたります。

アンタレスの性質は火星+木星といわれ、スケールの大きな成功を意味しますが、同時に取り憑かれたような執念による破滅を導く…ともいわれています。キーワードは「名誉と暴力」です。今回の日食ではこの恒星が合(0°)…。日本ではこの土星が位置する場所は9ハウスで、外国や宗教、哲学を意味するハウスです。ここで土星がアンタレスと合(0°)ですか!しかも日食の翌日の今日、午後12時18分に早速太陽が土星とスクエア(90°)を作りました。もともと太陽と土星はスクエアなんでしょ?ですって?そうそう、☆を観るとき、オーブ(許容範囲)というのがあって、今回の場合、太陽と土星は前日もスクエアの関係にはあったのですが、今日のお昼、オープ(許容範囲)0という正確なアスペクト(星同士の関係)を形成したのです。

土星は制限、保身を意味しますから、どうもアンタレスの良い方の性質…つまり、壮大な成功の性質を引き出すとは考えにくいですね。特に左の図で月の影になる地帯が気になります。日食の二週間後の9月17日(土)には次のイベント、月食が起こります。そして、次の新月が訪れるまで、ゆっくりと見守っていこうと思います。

瑛利奈

eclipse_20160901_horo